ご存知ですか?屋根のことDo you know The roof?
家と暮らしを守る・・・屋根って意外と大事なんです。
内装にはこだわっても意外と屋根まで気がまわらない方が多いのではないでしょうか?屋根は風雨から家を守るのはもちろん、音や熱をさえぎり快適な暮らしをもたらすもの。屋根の性能によって家そのものの耐久性も変わります。
屋根材の種類っていくつご存知ですか?
大きく分類すると「粘土瓦」と「化粧スレート」と「金属」があります。家を建てるときには、その違いを知っておくことがとても大切です。その違いを知らないと、後から大きなメンテナンス費用がかかったり、快適性が違ったりと、後悔することもありますよ。
瓦は粘土を高温で焼成した「やきもの」Pottery
粘土瓦の強さと美しさの秘密
天然素材の柔らかい粘土が1,130℃もの高温で炎でしっかりと焼き締められ、照りつける夏の日差しにも厳しい冬の寒さにも耐えうる強固な屋根材が創り出されます。さらに美しい色合いを出す釉薬が同時に表面で溶融しガラス質の膜で覆い、塗り替えが不要なほどの高い耐候性でその美しい外観と風合いを長期間保ち続けることができる屋根材です。
美しさ、いつまでもAbout beauty
- QUESTION
- 屋根材によって色落ちしたり、錆びたりするものがあるの?
- ANSWER
- はい、化粧スレートや金属は約10年~15年で塗り替えが必要です。粘土瓦は美しさがいつまでも続くから、塗り替えの必要がない屋根材です。
色落ちしない粘土瓦
粘土瓦はお茶碗などと同じ焼き物。1,130℃の高温でしっかちと焼き締めるので、塗装と違い色落ちや色褪せがなく、耐久性に優れた屋根材です。時間がたつと、金属は錆が出たり、化粧スレートだと色落ちし、塗り直しが発生します。
表面を保護したり、色を出したり・・・釉薬(うわ薬)の力
粘土瓦は表面に釉薬をかけてから焼成されます。釉薬は高温で焼かれると安定したガラス質に変化し、含まれた顔料が多彩な色を生み出します。このガラス質の層が汚れや色落ちから瓦をしっかりと守ります。
塗り替えコストは不要About repainting cost
- QUESTION
- 他の屋根材に比べてちょっと高くないかしら?化粧スレートの倍くらいするって聞くけど・・・
- ANSWER
- 確かに初期費用は高いんですが、30年のコストで考えるとはるかに安いんです。屋根材は長持ちするものを選ぶのがコツです。
錆びない・色落ちしない、だから塗り替えコストが不要です。
粘土瓦の初期費用は化粧スレートに比べると高いのは事実。でも、ガラス質でしっかりと保護された粘土瓦は色落ちしないため、塗り替えコストが不要です。化粧スレートや金属は5~15年で表面の着色が退色するため、再塗装が必要です。20年、30年という単位でみれば、ずいぶんとお得!!というのが粘土瓦のメリットです。
快適住まいと断熱性Comfortable housing and heat insulation
- QUESTION
- 屋根材によって快適さや過ごしやすさは違うのかしら?
- ANSWER
- はい。屋根材によって違います。粘土瓦は化粧スレートなどと比べて、夏涼しく、冬暖かいんです。
瓦と野地面の空気層がポイントです。
粘土瓦の場合、化粧スレートや金属と違って野地面との間に空気層ができます。そのため通気性も良くなり、熱を屋根裏へ伝えにくく、また室内の熱を逃がさない働きがあるのです。
瓦と化粧スレートの温度の比較
日差しの強い夏、化粧スレートの場合、野地表面の温度は57.9℃まで上昇します。これに対し、粘土瓦の場合には48.9℃。その差は9℃。粘土瓦の断熱性能の良さを証明する数字です。瓦は粘土を原料とした「やきもの」です。湯飲みと同じように、熱さを伝えにくい素材のため、室内は夏涼しく、冬暖かいのです。
屋根の重さと家の構造Roof weight and house structure
- QUESTION
- 地震のニュースで瓦屋根の家が倒壊しているのを見るとやっぱり重いからかな?と思うんだけど・・・
- ANSWER
- いいえ。倒壊の原因は瓦ではなく家の強度が問題だったのです。要因は軟弱な地盤、建物の強度不足、建物の形状・バランスです。建築基準法にそった家なら屋根の重さを考慮した設計をするため屋根が瓦でも大丈夫ですよ。
大地震でも新耐震基準なら大丈夫
右の写真は昭和50年(1975年)に建てられた物件を耐震補強ありと補強なしを実物件で比較した耐震実験です。耐震補強を行うことで昭和56年以前に建てられた物件も新耐震基準レベルまで耐震強度を上げることが実証されました。また、瓦屋根の安全性も実証されました。
防災瓦のことDisaster prevention tile
- QUESTION
- 地震も怖いけど、日本は台風が多いから、風の被害も気になる・・・瓦って簡単に落ちたり飛ばされないかしら?
- ANSWER
- 瓦は進化してますよ。瓦同士をがっちりかみ合わせる「防災瓦」なら安心です。
地震・台風に強い!!防災瓦のココがポイント!!
スーパーロック工法が屋根を、暮らしを守ります。
下の瓦のハイパーアームが上の瓦のアンダーロックをがっちりと押さえ込むスーパーロック工法。台風時などの強風や震度7クラスの地震に威力を発揮するオリジナルな工夫です。
防災瓦との組み合わせで
威力発揮の棟金具仕様(ガイドライン工法)
屋根の棟部分を専用の金具などでしっかりと固定し、瓦のズレや脱落を防ぐガイドライン工法。防災瓦と組み合わせれば強風にも地震の揺れにも安心です。この工法にそわない古い工法ではズレや脱落が起こりやすくなるのです。
※震度7クラスの揺れに耐えられるよう科学的実験により実証された全日本瓦工事業連盟の推奨する耐震・耐風工法です。